Welcome to our Choir! <閑話休題>

<閑話休題>
(今想うこと)
*5月24日の練習後の新人歓迎会には40名近くの参加を頂き、懸念していた新人も思った以上に参加いただき、Tさんご夫婦、Yさん、Oさん、更にFnさんがお友達のFkさんをお誘いいただき、義平新チャプレン共々楽しい1日になりました。また当日矢島さん、Ftさんはじめ懇親会係り総出で準備・片付け等お世話になり本当にありがとうございました。 
 

 

*また既報の再掲ですが;
「5月27日(火)は平日のお昼にも関わらず13名も集まっていだたき中学生と一緒にM君が亡くなられてから10周年目の礼拝を持つことが出来ました 私自身聖歌隊として参加できる喜びを強く感じました 御両親の哀しみは絶えることはありませんが桃山とともにいつまでもご子息を祈りの中で覚える機会があることは慰めと癒しの時になっていると思います。ご参加の皆さま本当にありがとうございました (金)以降の4チャンネルの夕方の報道番組voiceで放映されるので是非御覧ください 美濃部」
と配信いたしましたが、今回ほど隊員全体が想いをひとつにして祈りをささげ歌った経験はなかったのではないかと思いました。聖歌隊の果たす役割の中でも最も重要な活動のひとつだとの想いを抱きました。こういう機会を通じて聖歌隊にいることの意味を深めることができれば聖歌隊に集う私たちの喜びも深まるのではないでしょうか。
 
次に、つい最近義平チャプレンからPISTISの原稿を頼まれ、短時間の熟さない疎文ですが聖歌隊隊長名で書きましたのでご報告かたがたご一読いただきご意見お寄せいただければと思います。(PISTIS原稿、2014年6月5日)
 
 
昭和29年(1954年)に桃山学院中学校に入学してから約60年間、桃山と共に過ごさせていただきました。その中で、昭和40年に英語科教員として奉職して以来の約半世紀の教師生活の中での喜びを2つ挙げるとすれば、1つは、一度は低迷した進学校としての桃高から中高教職員一丸となった努力の成果ともいえる最近ここ10年来の復興振りです。が個人的には平成13年に始まった原因不明の頭痛から2年後の5月の「ラトケ嚢胞」(脳下垂体腫瘍)市大病院での摘出手術のときの想い出です。視神経の損傷の可能性を言い渡されて不安な気持ちで臨んだ5月15日の長時間に及んだ手術翌日早朝、集中治療室に現校長の温井先生が飛び込んでこられ、手術の成功を喜んでいただくと共に当日の朝礼時で全校生徒と共に祈っていただいたと伺いました。手術前の1年間、缶ジュースが開けられず、階段も上りにくくなった時期に授業に行くと生徒たちが教壇に椅子を並べて体勢を崩しても授業ができるように配慮してくれました。また多数の教員・生徒・ご父兄のお見舞い、最終的には同僚の教職員に快気祝いを盛大にしていただきました。折に触れての桃山の暖かい「安心できる共存」感覚をヒシと感じた体験でした。
 
私は常々生徒に、高校生活は本人が望めば年齢・場所にかかわらず望むときにいつでも再開できるが、同一時代に「桃山という雰囲気」の中で同年齢の友人と過ごす人生は一度きりしかないといってきました。男女共学になり、進学校としても実績を積み、少子化の中でも多くの保護者が安心して子供たちを送っていただき、生徒に恵まれている状況は、思うに、教職員一丸の教育努力と同時に、開校以来連綿と続いてきた伝統がキリストという人格・神格によって支えられ、「愛による安心できる共存」が生み出され、「桃山という雰囲気」ブランドとして根付いたことが桃山の恵まれた状況の基本的理由のひとつではないかと思います。とすれば他に代替品のない桃山スピリットをこれからも維持する一助として聖歌隊活動ができればなと、思う今日この頃です。 
       
桃山学院中高聖歌隊隊長  美濃部克己